運動療法について

2004年10月22日

熱い夏もおわりやっと過ごしやすい季節になってきました。運動に良い季節の到来です。そこで今回は運動療法についてお話いたします。

1、 運動療法の効用
運動療法は、高血圧、高脂血症、糖尿病にたいしてはもちろんのこと癌の予防にも有効なことがわかっています。どうしてなのでしょう。運動慮法にはつぎのような効用があります。

a.HDLコレステロールを増やし、中性脂肪を減らす。
b.インスリンに対するからだの反応を改善する。
c.ストレスを解消し免疫能をたかめる。
d.血液をさらさらにする。
e.骨密度を高める。
f.肥満を解消する。

実際よく運動する人とまったく運動しない人では死亡率にも大きな差がでます。よく運動する人はまったく運動しない人に比較し全死亡率で約1/3、循環器系疾患での死亡にかぎれば約1/8になるというデータがあります。

2、 運動療法の実際
太ももの筋肉やお尻の筋肉などをダイナミックに動かす有酸素運動が効果的です。散歩、水泳、水中歩行、サイクリング、ラジオ体操、太極拳などが勧められます。全くの健康なひとであれば重量挙げや腕立て伏せなどの抵抗性運動でもよいのですが、何らかの病気をもったひとでは血圧上昇をきたしたり、筋肉の損傷をもたらすこともあるので、これらの運動は避けたほうが良いでしょう。ではどのくらいの強さでやるのが良いのでしょう。そのひとにとってのめいっぱいの運動の50%が目安となります。実際の感じ方としては楽~ややきついかなと思う程度です。心拍数を目安にすると
〔138-年齢/2〕となります。60歳の人で108回/分になりますね。
運動時間はどのくらい?30分以上を毎日が理想ですが、一日おきに1時間でもかまいません。週3回以上合計180分/週が目標となります。

3、 実施上の留意点
a.メディカルチェック
運動開始時と3ヶ月に1回は循環器系に重点をおいたメディカルチェックが必要といわれています。とくに狭心症の人や、過去に心筋梗塞の既往のある方は運動開始前に、エルゴメーターなどの負荷心電図検査を実施したほうが良いでしょう。

b.注意点
発熱、不眠などの体調不良および普段の脈よりも20回/分以上脈が速い場合は、その日の運動は中止したほうが良いでしょう。また運動に入る前は10分程度のストレッチを行い、終了時は5分程のクーリングダウンを行います。
また早朝空腹時は遊離脂肪酸濃度が高く、突然死の原因になるといわれていますので、できるだけ避けるようにしてください。
また暑い日は十分な水分をとることが必要ですし、寒いときは服装に気をつけ、準備運動は室内で行いましょう。最後に運動が過度にならないように注意してください。

いろいろ書いてきましたが、「そんな暇はないよ」という方は毎日の生活の中になるべく体を動かす習慣を取り入れてみてください。

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