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現代でも通用する貝原益軒の養生訓

2005年3月23日

貝原益軒は江戸初期から中期に活躍した医学者、儒学者で、教育にも携わっていました。彼は生涯に約100冊の本を出版し、そのなかで一番有名なのが「養生訓」です。8巻からなる養生訓の3巻、4巻に「食養生」が書かれていますがこれは現代でも通用する教えです。そのなかのいくつかを紹介しましょう。

1、「腹八分」
食欲は大欲の一つで用心しないと満腹になるまで食べ肥満の原因となります。益軒は「飢え」をしのぐ程度でよいと説いています。有名な日野原重明先生は「腹六、七分」でよいといわれています。

2、「肉を多く食うべからず」
日本人は胃脾(胃腸)薄弱なるゆえに、よろしからず多く食うべからず。

3、「食事は楽しく食べ、ゆっくり噛んで食べること」
怒の後、早く食すべからず。食後、怒るべからず。食して憂うべからず、とあります。欧米ではよく噛んで食べることを推奨した米国の大富豪フレッチャーにちなんで、フレッチャー主義といいます。ひと口30回噛む必要があるといわれています。よく噛む習慣をつけることは難しいようですが、慣れると簡単です。

4、「味噌、性和(やわらか)にして、胃腸を補う」
味噌、醤油、豆腐、納豆、きな粉などの大豆製品に含まれるイソフラボンは健康に良いとされています。最近の研究では前立腺癌、乳癌の予防になるともいわれています。

5、酒、タバコ
酒は微酔にのみ、半酔をかぎりとすべしと飲みすぎを戒めています。タバコは「性毒である」とすでに断定しています。

最近欧米ではマクロビオティック(macrobiotic)といわれる食療養法が注目されています。益軒先生は300年も前から同じようなことを言い始めていたんですね。たいしたものです。

<参考文献>
1) 養生訓 松田道雄訳 中公文庫
2) 養生訓 杉靖三郎解説 徳間書店
3) 貝原益軒 井上忠 吉川弘文館

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