糖尿病とは
糖尿病は膵臓から出される血糖を下げるホルモンであるインスリンの作用不足(量が足らない・質が足りない)によって慢性的に高血糖が続くことを主体とする疾患です。
おおざっぱに言うと
インスリンの質が足らない(効きにくい)+インスリンの量が少ないものが2型糖尿病でインスリンの量がほとんどないのが1型糖尿病です。
ほとんどの方(90%以上)が2型糖尿病です。
2016年の国民健康・栄養調査によると全国で糖尿病を強く疑われる方(HbA1c 6.5%以上または糖尿病の治療をされている方)は1000万人に上っていると推計されております。
また糖尿病の可能性を否定できない方(HbA1c 6.0%-6.4%)も1000万人と推計されております。
糖尿病は悪ければ口の渇き、多飲、多尿、体重減少等の症状が出現しますが、軽度の場合は自覚症状がないことが多いです。
しかし、自覚症状がないからと長期間放置すると合併症のリスクが高くなってしまいます。
糖尿病の合併症としては、神経障害・網膜症・腎症の3大合併症や心筋梗塞・脳梗塞などの血管障害や癌や認知症発症のリスク上昇があります。
そのため、糖尿病があっても血糖コントロールを良好にし、合併症発症を抑制し、糖尿病がない人と変わらない健康寿命を獲得することが糖尿病治療の目的となります。
糖尿病加療は早期発見・早期加療および治療継続が大事となります。
糖尿病かと思ったら医療機関に受診をお勧めします。
(治療を中断している方は特に早めに再度受診をお勧めします)