院長からの一言
夢の動尿病治療薬
近年糖尿病の増加とともに、糖尿病治療薬の開発も盛んに行われています。このうち現在最も注目されているのが「インクレチン模倣薬」といわれている薬です。インクレチンとは消化管から分泌されるホルモンのうち、インスリン分泌を促進す…
続きを読む早期発見、早期治療
いままでここでは主に心臓血管系のおはなしをしてきました。確かに日本人において、心臓血管系の病気は重要で、脳卒中を含めるとおよそ3割の方が心臓血管系の病気で命をおとしているといわれています。また、日本人の死因の第一位はがん…
続きを読む善玉コレステロールを増やすには?
高血圧や糖尿病の患者さんに、当院では原則半年に一度採血の検査をしています。そこでよくあるのが、総コレステロールはそう高くないのに、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低い場合です。HDLコレステロールとは、血管壁…
続きを読む慢性閉塞性肺疾患(=COPD)って何?
慢性閉塞性肺疾患とはChronic(=慢性) Obstructive(=閉塞性) Pulmonary(=肺) Disease(=疾患)という英語の病名を日本語に直訳したものです。日本語にしろ英語にしろどっちにしてもながっ…
続きを読むEBMにおけるEvidence(根拠)とは
EBMとはEvidence Based Medicineの頭文字をとったもので日本語に訳すと「根拠に基づいた医療」ということになります。みなさんも一度ぐらい耳にしたことがあると思いますが、どうでしょう? 医学は数学や物…
続きを読む禁煙について~先月号の続き
今月も先月に続いて禁煙のお話です。なぜ禁煙の話かというと、慢性疾患の治療において禁煙に勝る治療なんてないからです。どんなにいい薬でも禁煙にはかないません。どんなにいい薬でも心筋梗塞の発症を4割までは減らせません。ところが…
続きを読む愛煙家のみなさん、そろそろ潮時ですかね?
たばこ吸いにとっては肩身の狭い時代になりましたね。嫌煙権なんて言葉が使われ始めたころ「なにを神経質なことを言ってる、吸ってる俺のほうがよっぽど体に悪いにきまってるだろ」なんて思ったことはありませんか?最近ではほとんどの公…
続きを読む血液検査データの考え方
人間ドックや健康診断ではほとんどの場合血液検査をおこないます。そしてその結果が「正常値」より高かったり低かったりすると「異常」とか「問題あり」とか判定されます。本当にそうなのでしょうか? そもそも「正常値」とはどうやっ…
続きを読む脂肪肝なんてたいしたことない?
検診をうけたとき、かなりの人が肝機能障害を指摘されると思います。その大部分のひとが脂肪肝と診断され、指摘を受けても「脂肪肝ならたいしたことないや」と思って放っておくことが多いのではないでしょか? 確かに脂肪肝の多くは良…
続きを読む上の血圧と下の血圧の差は大きいほうが良いのか?小さいほうが良いのか?
まず上の血圧(=収縮期血圧)と下の血圧(=拡張期血圧)の差を脈圧といいます。一概にはいえないが、一般的には脈圧は小さいほうが良い、つまり例外もあるが、上の血圧と下の血圧の差は小さいほうが良い、が答えです。脈圧が65をこえ…
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