院長からの一言
高脂血症から脂質異常症へ
今年の4月、日本動脈硬化学会で、血液中の脂肪の異常の名称が高脂血症から脂質異常症にあらためられました。この理由は、血液中の脂肪の異常は3種類に分けられ、 1、 悪玉コレステロール(LDL-C)が高いこと 2、 中性脂肪(…
続きを読む低炭水化物ダイエットについて
米国のアトキンス氏が最初でしょうか?このタイトルの書籍が多数出版されていますね。実際に買って読んでいる人、実践している人も多いのではないでしょうか?これらのことは医学的に(科学的に)どこまで解明されていて、どこまで信用…
続きを読む失神について
今回は失神についてお話します。まずは失神の定義ですが、1、一過性の意識消失発作で2、数分で完全に元の状態にもどるもの、のことをいいます。2は大事なところで、意識は戻ったけれど、完全ではなくボーっとしている場合は失神ではな…
続きを読むOTC、PTP、LOHASってなに?
最近世の中にはアルファベットの略語があふれています。身近なところでは銀行のATM、高速道路のETCなど、かぞえあげたらきりがありません。今回は医療に関係する略語3つについて解説します。なんとなく聞いたことはあるが、正確な…
続きを読む尿酸が高いといわれたのですが
尿酸ってなんだかご存知でしょうか?すこし健康に関心のある方は、ああ、高くなると痛風になるんだよね、とかビールがよくないんだよな、etcは聞いたことがあるかと思います。ただし尿酸のもつ意味はそれだけではないのです。今回は高…
続きを読む糖尿病性神経障害について
いままで糖尿病の合併症としては主に循環器の立場から、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化のお話をしてきました。今回は以前よりいわれている3大合併症のひとつである糖尿病性神経障害のお話です。 3大合併症のうち網膜症や腎症は無…
続きを読む慢性腎臓病(CKD)について
循環器あるいは糖尿病など、おもなターゲットが動脈硬化である医師たちの間で話題になるキーワードはここのところ毎年変わってきています。2004年は「食後高血糖」でした。2005年~2006年にかけてはみなさんにもおなじみにな…
続きを読む急性肺塞栓症について
この病気の解説をする前に人間の血液の循環について説明します。まずは動脈と静脈についてです。動脈とは心臓から血液が送り出されていく血管のことをいい、静脈とは心臓に血液が戻ってくる血管のことをいいます。まず、左心室から酸素…
続きを読む心機能をよくするペースメーカー
みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。 さて、今回は新しいペースメーカーのお話です。いままでのペースメーカーは主に、洞不全症候群や房室ブロックという脈が一時的に止まってしまい、そのため…
続きを読むHOMA-Rとは
前回に引き続き今回も糖尿病の話題です。糖尿病と循環器疾患はきわめて深い関係にあるので、循環器疾患を専門とするものは、糖尿病を避けて通れないのです。動脈硬化の危険因子として高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などがあることは前に…
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